Skip to main content
Minori Miyachi
Gainsight Employee ⭐️
Gainsight Employee ⭐️
October 10, 2026
権限,Tips

Gainsight CSの権限管理と優先順位

全社でGainsightを使って運用する際、支店や部署、役割に応じて権限範囲を制御したいケースがありますよね。
Gainsightの権限設定では、[データ権限]メニュー、[権限バンドル]メニューと複数の「権限」に関するメニューがあります。

この記事では、Companyオブジェクトを例に、3つの権限設定の役割の違いと、Permission Bundleの中にあるAccess PermissionsとFLPの違い、そして複数の権限を設定した場合の適用優先度を整理します。

 


 

📌 先に結論:権限メニューの役割分担

「どのレコードを見られるか」「どの機能を使えるか」「どの項目を編集できるか」を、それぞれ別の設定で制御します。

設定 主に決めること 例(Company)
データ権限 どのレコードにアクセスできるか 東京支店グループのメンバーは、
「担当部署:東京G」のCompanyだけ表示する
権限バンドル
└①Access Permissions
どの機能・画面を利用できるか CSMメンバーは、
C360やCockpitを利用できるようにする
権限バンドル
└②Field-Level Permissions
オブジェクト内の各フィールドを、編集可能・閲覧のみ・非表示のどれにするか 特定メンバーは、
CompanyのStatusは閲覧のみ、ARRは非表示にする

 

つまり、データ権限はオブジェクト単位で誰がどのレコードにアクセスできるかを制御し、権限バンドルで機能の利用有無を制御します。
また、権限バンドルには、①Access Permissionsと②Field-Level Permissionsがあり、②はフィールドレベルで修正・閲覧・非表示が制御できる一番細かい単位の権限設定です。
 

②Field-Level Permissionsは、以下の注意点があります。
・標準では非搭載となり、利用するためにはサポートへ有効化への依頼が必要です。
・本設定を
有効にすると、JOや管理系の設定メニューにSuper-Adminしかアクセスできなくなってしまいます。
 →管理メニューは制御したいが、JOは許可したい。などができなくなりますので、まずはデータ権限と権限バンドル(①)でやりたいことが実現できるかを検討ください。

 


 

🔐 1. データ権限とは

データ権限は、「どのデータ(レコード)にアクセスできるか」の範囲を制限する機能です。

ユーザー(またはユーザーグループ)側の条件と、リソース側の条件を組み合わせて、アクセスできる範囲を絞り込みます。たとえば、次のような条件を設定できます。

  • ログインユーザーが所属するグループ
  • ユーザー属性や拠点
  • CompanyなどのOwner
  • Companyなどに登録されたグループや拠点

ユーザー側の条件をCriteria、リソース側の条件をAdviceとして設定します。Company、Relationship、Success Planなど、対象オブジェクトごとに設定でき、親オブジェクトから子オブジェクトへ継承されるアクセスも考慮されます。

 

例)「部署名」が「東京第一支店」のユーザーの場合、カンパニーオブジェクトの「Tier」フィールドが「Tier1」の会社レコードの閲覧・修正が可能

 

「閲覧/修正」権限となり、「閲覧のみ」の設定はできません。

 


 

🧩 2. 権限バンドルとは

権限バンドルは、ユーザーやユーザーグループに、利用できる機能や権限をまとめて付与する仕組みです。

  • Access Permissions:ユーザーが利用できる機能やデータを決める
  • Field-Level Permissions:オブジェクト内の各フィールドの閲覧・編集・非表示を決める

設定後は、「Assign Users」のステップで、手動またはルール(条件)によってバンドルにユーザーを割り当てます。

権限バンドルの基本ルール

  • デフォルトでは、ユーザーはどのページにもアクセスできません。バンドルで許可されたページだけが利用できます。
  • アクセスできないページは、グローバルナビゲーションバーで検索しても表示されません。
  • 1人のユーザーに複数のバンドルを付与した場合、すべてのバンドルの権限の和集合が適用されます。
  • 管理者向けのDEFAULT_ADMIN_BUNDLE、Viewerライセンス向けのVIEW_GROUPなどは、標準で用意されています。

 


 

⚖️ 3. 権限バンドル(①Access Permissionsと②Field-Level Permissionsの違い)

Access Permissionsは「機能・画面を使えるか」、Field-Level Permissionsは「フィールドを編集できるか」を決める設定です。

比較項目 Access Permissions Field-Level Permissions
制御する単位 ページ・機能・操作 オブジェクト内のフィールド
設定できる内容 チェックボックスによる利用可否 Edit/Read/Hideの3種類
設定例 Cockpitを開ける、CTAを作成・削除できる CTAやCompanyの特定フィールドをReadにする
利用の前提 常に利用可能

・サポートへの申請による有効化が必要

・ONにするとJOや管理メニューは
 Super Admin以外非表示となる

 

<Access Permissionsで設定できること>

ConfigureをクリックするとAccess Permissionsの設定画面が開き、バンドルに含めたいモジュールや機能にチェックを入れます。主な種類は次のとおりです。
 

種類 設定できること
Navigation Permissions Gainsight内のページ・サブページを表示できるか。親ページにチェックを入れても、配下のページには自動でチェックが入らないため、必要なページを個別に選ぶ
Survey Permissions サーベイの設計(Design)、配信(Distribute)、分析(Analyze)、管理(Admin)
Email Template Permissions メールテンプレートの設計(Design)、管理(Admin)
Program Permissions プログラムの設計(Design)、配信(Distribute)、分析(Analyze)、管理(Admin)
Productivity and Workflow Cockpitのリストビューで、詳細フィルターを使ったビューの作成・編集、カラムの追加、CTAのエクスポートを許可するか
Cockpit/Success Planの操作権限 CTAの作成・削除・Playbookの適用、Success Planの作成・削除・テンプレートの適用・共有

 

このようにAccess Permissionsは、「CTAを作成できるか」「Success Planを共有できるか」といった機能・操作の単位で許可を決めます。

<Field-Level Permissionsで設定できること>

Field-Level Permissionsは、使える機能の中で、オブジェクトのどのフィールドを編集・閲覧・非表示にするかを決めます。Access Permissionsで機能の利用を許可したあとに、さらにフィールド単位で細かく制限するための設定です。

Field-Level Permissionsの注意点

  • 有効化するためにはサポート依頼が必要です。
  • テナントでFLPが有効になると、すべての管理画面にアクセスできるのはSuper Adminのみになります。Super Admin以外のユーザーは、Journey Orchestratorや管理(Administration)関連のページにアクセスできなくなります。
  • Hideにしたフィールドを使ったフィルターは、ビューが空になったり、権限エラーが表示されたりします。
  • CTAをクローズする際に必須フィールドがHideになっていると、CSMはCTAをクローズできません。
  • FLPは、外部コラボレーター・内部コラボレーターには適用されません。

※前述した通り、まずはデータ権限と権限バンドル(①Access Permissions)でやりたいことが実現できるかを検討ください。


たとえばCTAの場合は、次のように役割が分かれます。

  • Access Permissions:CTAを作成できるか、削除できるか、エクスポートできるか
  • Field-Level Permissions:CTAオブジェクトの特定のフィールドを、編集できるか、閲覧のみか、非表示か

 

🎯 5. 具体例:Companyの場合

やりたいことに応じて、使う設定が変わります。

ケース やりたいこと 使う設定
A グループ内のCompanyだけ閲覧できるようにする データ権限
B CSMがC360やCockpitを使えるようにする 権限バンドル
(①Access Permissions)
C CompanyのStatusは閲覧のみ、ARRは非表示にする 権限バンドル
(②Field-Level Permissions)
D 同じグループのメンバーは閲覧のみ、担当CSM本人だけ編集させる 実現できない

 


 

🧮 6. 権限の適用優先度

優先度は1本の順位表ではなく、3つの段階に分けて考えると理解しやすくなります。

6-1. データ権限内のルール

同じユーザーに複数のルールが該当する場合、アクセス範囲は基本的に和集合になります。ルール同士が足し合わされ、最も広いアクセスが有効になります。Success Planのデータ権限の「Sharing Rules」画面にも、ルールの優先順位を設定する項目はありません。

ルールA ルールB 最終結果
CompanyのA〜Cにアクセス CompanyのD〜Fにアクセス A〜Fにアクセスできる
Owner条件でアクセス グループ条件でアクセス どちらかの条件に該当するレコードにアクセスできる
狭い範囲のルール 広い範囲のルール 広い範囲が有効になる

 

また、親オブジェクトからの継承や、複数のデータ権限ソースがある場合も、権限が合算され、より高いアクセスが適用されることがあります。
 

6-2. 複数の権限バンドル

同じユーザーに複数の権限バンドルが付与されている場合、ユーザーはすべてのバンドルの権限の和集合を取得します。

  • Access Permissions:バンドルAでページA・B・C、バンドルBでページC・D・Eが許可されていれば、ユーザーはA〜Eのすべてのページを利用できます。
  • Field-Level Permissions:複数のバンドルで同じフィールドに異なる権限が設定されている場合は、次の表のとおり、制限の弱い権限が適用されます。
バンドルA(CompanyのStatus) バンドルB(CompanyのStatus) 最終結果
Read Edit Edit
Hide Read Read
Hide Edit Edit

 

意図しないバンドルが重複していると、
制限したつもりのフィールドが編集できてしまうことがあるため注意しましょう。

6-3. データ権限とField-Level Permissionsの組み合わせ

データ権限とField-Level Permissionsを組み合わせた場合は、制限の強い方が適用されます。
どちらか一方でHideになっていれば、そのフィールドは非表示です。

データ権限 権限バンドル
(Field-Level Permissions)
実際の動作
レコードアクセスあり Edit 対象フィールドを編集できる
レコードアクセスあり Read レコードは見えるが、対象フィールドは編集できない
レコードアクセスあり Hide 対象フィールドは表示されない
レコードアクセスなし Edit レコード自体にアクセスできないため、編集できない

 

 


 

✅ 7. 権限の切り分けチェックリスト

うまく動かないときは、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。

  1. そのユーザーは、対象の機能・画面を利用できるか?
    → 権限バンドルのAccess Permissions(Navigation Permissionsなど)とライセンスタイプを確認する
  2. 対象のCompanyレコードにアクセスできるか?
    → データ権限のCriteriaとAdviceを確認する
  3. 対象フィールドを編集・閲覧できるか?
    → 権限バンドルのFLPで、対象オブジェクトのEdit/Read/Hideを確認する
  4. 複数のバンドルやルールが重複していないか?
    → 意図しないEdit権限や、広すぎるデータ権限が残っていないか確認する

 


 

まとめ

  • データ権限は、レコード単位のアクセス範囲を制御します。レコードごとにReadとWriteを分けることはできません。
  • 権限バンドルには、Access Permissions(ページ・機能・操作)とField-Level Permissions(フィールド)の2つの設定があります。
  • Access Permissionsは「CTAを作成できるか」「Success Planを共有できるか」など、機能・操作の単位で許可を決めます。
  • Field-Level Permissionsは、Company、CTA、CS Task、CTA_Groupなどオブジェクト単位で対象を選び、フィールドごとにEdit/Read/Hideを設定します。
  • Field-Level Permissionsはデフォルトでは有効ではなく、利用にはサポートへの申請が必要です。(注意点もあるので先述内容を把握の上まずは標準の権限で運用可能かご検討ください。)
  • 複数のバンドルでは、Access Permissionsは和集合になり、FLPは制限の弱い権限が適用されます。
  • データ権限とFLPの組み合わせでは、制限の強い方が適用されます。
  • 「担当CSMだけ編集、同じグループは閲覧のみ」のように、レコードごとに編集可否を分ける設定はできません。

役割分担を押さえておけば、権限まわりの設計や、トラブル時の切り分けがぐっとスムーズになりますね!

 

参考ドキュメント

    2 replies

    aiken
    Helper ⭐️⭐️⭐️
    October 13, 2026

    ​@Minori Miyachi san,
    ありがとうございます!

    このあたりですが、利用開始前にきっちりと、オブジェクト毎にアクセスできる/できない等の設計が完了できていると良いのですが、いきなり将来まで見据えたセキュリティ設計できるとも限らず、、、が実際よくありそうです。

    その場合には、ある程度緩めに設計しておいてスタートし、徐々に厳しい設定を入れていく、というのも少し危ない気がしますが、これが現実的なのかな?と思ったりしますがこれは良くない進め方になっちゃいますよね・・・?

    Translate
    Minori Miyachi
    Gainsight Employee ⭐️
    Gainsight Employee ⭐️
    October 14, 2026

    ​@aiken 
    コメントありがとうございます!
    おっしゃる通りで、特にGainsightのような使い始めていくうちに現場の運用によって活用が高度化されるサービスにおいては最初から完璧な権限付与は難しいので、決してよくない進め方ではないと思います!

    導入時ですと以下のような観点でお客様のご希望に応じて設計することが多いかと思います。

    1. 現場担当と管理者で分けるか

      導入時の段階で、管理メニューは現場CSMには非表示にして、それ以外は公開して運用するケースは多いです

    2. センシティブな情報だけ最初からガードする

      会社で役職や支店に応じてデータ制御が必須の場合には、最初から役職や部署に応じてレコードベースのデータ権限を設計することもケースとしてはあります

    利用者の規模や、扱うデータの重要度にもよる部分ですので、一概には言えませんが、参考になれば幸いです。

    Translate