Gainsightを使ってCS活動をする中で、更新商談や、アップセル・クロスセル商談のリスクやチャンスが把握できたら、いわゆるヨミを記録しておきたいですね。
でもそのために、Salesforceにログインして、取引先を検索して、該当する商談を特定して、となると体験が途切れてハードルが高くなりますね。かといってスプレッドシートで管理し始めると営業との共有が難しくなり、Salesforceに反映されず、全体の予測の精度がなかなか上がらなくなります。
Gainsightでは、Salesforceの商談を連携させてさせて見ることが出来ますし、リニューアルセンター機能を使うとGainsight上でヨミなどを更新した情報をSalesforceに反映させることもできます。
この記事では、商談に関する以下の情報(オブジェクト)を完全に同期させる手順を解説します。
- 商談
- 商談フェーズ
- 商談商品
- 商品
- 価格表
- 価格表エントリ
- ユーザー
商談関連のデータ構造
Salesforceの商談管理は、さすがSalesforceのコアの機能とあって、多数のオブジェクトから構成されています。
詳細は割愛しますので、詳しく知りたいという方はこちら(外部)の記事などご参照ください。
上記のサイトにもオブジェクトの構成などありますが、親子関係も加えて図にすると以下のようになります。
親子関係の表現は、カラスの足のようになっている方が子、一本線の方が親です。

データの同期(取り込み)の順番
データを作ったり取り込む場合、子供のオブジェクトは親レコードの存在が必須になります。
例えばある商談の所有者(商談オーナー)がAさんの場合、ユーザーオブジェクトにAさんのレコードがないと、商談を作る際にAさんを指定することはできません。
ユーザーオブジェクトを取り込んでAさんが存在する状態にしてから、商談情報を取り込む必要があります。
つまり、Salesforceコネクタで商談関連のデータを取り込む際は、その順番がとても重要になります。
どういう順番で取り込むと良いのでしょうか。
オブジェクトの親の親の、と辿って、もうその親はいないよ、というオブジェクトから取り込むのが正解です。
今回の場合は、以下の4つのオブジェクトが、親がいないオブジェクトになります。
- 商談ステージ
- 価格表
- 商品
- ユーザー
上記4つのオブジェクトのレコードが揃ったら、そこにひもづく子供オブジェクトの取り込みができるようになります。
- 商談
- 価格表エントリー
そして最後が商談と商品の子供である以下です。
- 商談商品
図に取り込む順番を書き込むと以下のようになります。

実際のコネクタ連携ジョブは以下のような順番で流れるようにジョブチェーンを作成すると良いですね。
ユーザー
↓
商談ステージ
↓
価格表
↓
商品
↓
価格表エントリー
↓
商談
↓
商談商品