組織情報
組織情報では、管理者が プロファイル、ドメイン、通貨、エグゼクティブ を設定し、AIインサイトの精度向上、レポーティング機能の最適化、アクセス制御の強化を行うことができます。これにより、的確な分析、セキュアなコミュニケーション、ステークホルダー可視性の向上を実現します。
概要
Gainsight の Staircase AI における組織情報設定では、管理者が組織固有の情報(プロファイル、ドメイン、通貨、エグゼクティブ)を登録・管理します。これらの設定は、AIによる分析精度の向上、カスタマイズされたレポートの生成、権限管理の精緻化を可能にし、より的確で実用的なインサイトを提供します。
Organization Profile
Organization Profile ページでは、AI生成インサイトの精度と関連性を高めるため、組織の特性を反映させたプロファイル情報を管理します。AIが生成するインサイトは、組織固有の特徴を反映することで、より実用性の高い内容となります。
プロファイルには以下の情報が含まれます:
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Organization Description:企業の概要・事業内容
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Main Products:主要製品・サービス
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Main Competitors:主要な競合企業
プロファイル内容はAIにより自動生成され、毎月第1日曜日に更新されます。管理者は手動で編集可能で、手動入力した内容はAI生成内容より優先されます。UI上からいつでもAI生成内容に戻すことも可能で、その際は最新のAI生成バージョンが取得されます。
アクセス手順:
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Settings > Configurations > Organization > Profileに移動し、AI生成の概要を表示。 -
(任意)「Update profile」をクリックして概要を更新。利用可能なオプション:
a. Add row:製品または競合企業の行を追加
b. Remove row:行を削除 -
「Update」をクリックして変更を保存。
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(任意)AI生成テキストに戻す場合は「Reset to AI Text」をクリックし、表示されたダイアログで「Reset」を選択。
Organization Domain Settings
Settings > Configuration > Organization > Domains で、組織のメールドメインの認識・追跡方法を管理します。
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Add Organization Domains:組織内ドメインを登録し、これらから送信されたメールを内部のコミュニケーションとして扱います(内部のコミュニケーションはStaircase AIによる分析対象外)。
利用例:ExampleCorp社が@examplecorp.comと@examplecorp.co.ukを使用している場合、両方を登録することで社内メールを顧客分析から除外可能。 -
Domain Exclusion List:法務顧問、投資家、ベンダーなど、顧客分析に含めたくないドメインを除外します。
利用例:@legalpartner.comや@vcfund.ioを除外リストに追加し、機密性やコンプライアンスを確保。 -
Trusted Login Domains:外部パートナーにSSOアクセスを許可するドメインを登録。ただし通信は内部扱いとせず、外部アクティビティとして分析対象に含めます。
利用例:@partnerco.comを登録し、SSOでの共同作業を可能にしつつ、顧客コミュニケーション分析に含める。
操作項目:
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Add domain:新規ドメインを追加
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Remove domain:ドメインを削除
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Save:変更を保存
注:四半期ごとのドメインリスト監査を推奨。
Organization Currency
Settings > Configuration > Organization > Currency で組織の既定通貨を設定します。選択した通貨は財務指標、レポート、ダッシュボード全体に適用され、全ユーザーに反映されます。
Organization Executives
組織エグゼクティブ設定では、組織レベルの重要人物をエグゼクティブとして指定できます。これらのユーザーはレポートやダッシュボード、コミュニケーションにおいて優先表示されます。
追加手順:
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Settings > Configuration > Organization > Executivesに移動。 -
エグゼクティブとして指定するユーザーを選択。
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「Save」をクリックして適用。