カスタマーサクセスを推進するにあたって、CRMやサポートシステムなど複数のシステムでデータを管理したり、個別のスプレッドシートなどで管理しているケースなどもあるかと思います。
Gainsightにカスタマーサクセスに関するデータを一元化するにあたって、外部データとの連携は避けて通れません。今回はGainsightにデータを連携する方法の種類についてご紹介します。
外部データソースとの連携方法の種類
Gainsightに外部データを取り込む際には、いくつかのオプションがあります。
- 製品特化型コネクター
- Amazon S3経由
- Gainsight API

1. 製品特化型コネクター
SalesforceやMicrosoft Dynamics、HubspotなどのCRMとの連携を容易にするために、Gainsightでは様々なCRM製品に特化したコネクターを用意しています。(詳しくはCRM Integrationsをご覧ください。)
CRM製品以外にも、ZendeskやSalesforce Service Cloudなどのサポートチケットシステムとコネクターや、SAP、Survey Monkey、Zuoraなどとのコネクターも用意しています。(詳しくはOther Connectorsをご覧ください。)
2. Amazon S3
Amazon S3経由のデータ連携では、CSV/TSVファイルをGainsightに取り込むことができます。
取り込んだCSVはGainsightのルールエンジンを使って、複数のデータセットを結合したり、集計やピポットなどの処理をした後に、CTAを発動させたり、GainsightのMDAオブジェクトにデータを読み込ませるといったアクション設定も可能です。(詳しくはFile-Based Integrationをご覧ください。)
3. Gainsight API
データ統合を柔軟かつコントロールするためにGainsight APIも用意しています。Bulk KPIとRest APIを設定することができます。API連携はお客様側で設定いただく作業が多く、少し専門的な実装になりますが、インポート/エクスポートのオプションとしてご用意しています。(詳しくはAPI Integrationsをご覧ください。)
*Bulk APIではCSVファイルのみをサポートしています。Rest APIではJSONファイルタイプのみをサポートしています。
データ連携時の必須条件
外部データと連携する場合、Gainsightのレコードとマッピングするための一意の識別子が必要になります。
CSVファイルを取り込む方法
Gainsightを運用する際、「CSVをアップロードしたい」という場面も出てくるかと思います。
CSVファイルをGainsightに取り込む方法は複数あります。
- Administration:User管理やPeople管理からCSVをアップロードしてGainsightのMDAにロード
- Rule Engine:S3にアップロードされたCSVを取得してGainsightのMDAにロードしたりアクションを設定(詳細)
- Journey Orchestrator:プログラム参加者・除外リスト用途で利用(詳細)
- Survey:NPSアンケート結果を取り込む際などに利用(詳細)
- Connector:S3コネクターのインポートジョブを利用してCSVを取り込む(詳細)
- Bulk API(詳細)
など複数の方法があります。
連絡先のCSVをGainsightにアップロードするには?
では、「S3を使わずに、連絡先のCSVをGainsightに取り込みたい」という場合や、「コネクターが使えないから、CSVでGainsightに直接連絡先のデータをアップロードしたい」場合にはどうしたらいいのでしょうか?Rule Engineでしょうか?
Rule Engineを利用する場合
Rule Engineを使う場合、あらかじめS3にファイルをアップロードしておく必要があります。
S3にCSVファイルをアップロードする方法はUpload CSV/TSV Files into S3 Bucketをご覧ください。
S3に連絡先のCSVをアップロードしていただいたら、Rule Engineのデータセット作成タスクでデータソースをS3に指定し、アップロードしたファイルからデータセットを作成します。そのデータセットをGainsightのMDAにロードすることができます。
管理画面のUIからアップロードする方法
S3を使わずに連絡先データをGainsightにロードしたい場合は、Administration画面から「Poeple管理」を使ってUIから直接CSVをアップしていただくことができます。
CSVをアップロードしたら、 Personフィールドとのマッピングや、Company、Relationshipのフィールドとのマッピングを行います。

「どのような項目を含めたらいいかわからない」という方もご安心ください。People管理画面の「Download a sample CSV to view the required fields」からサンプルCSVファイルをダウンロードできます。

推奨されるCSVのプロパティ
- 文字エンコード: UTF-8
- 引用符: “ (ダブルクウォート)
- セパレーター: , (カンマ)
- ヘッダー行: 1 (必須)
- エスケープ文字: バックスラッシュ
- マルチセレクトセパレーター: セミコロン
詳しい設定手順は弊社サポートページ「People Management」をご覧ください。
以上、ご参考になりましたら幸いです😀