Audienceではなく、CSVで抽出されたリストに対してCTAを発行したいというユースケースがある場合に、いくつか対応方法があります。
- S3にCSVをアップロードしデータを活用する
- データ管理でカスタムオブジェクトにCSVでデータを入れ込む
- ジャーニーオーケストレーターを活用してCTAを発行させる
個人的には③が一番ライトなのではないかと思い(
設定方法についてご紹介させていただきます。
前提条件
以下を確認してください:
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Admin または Journey Orchestrator の Program 管理権限を持っている
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CTA作成に必要な Playbook・CTAタイプ・Reason・Ownerルール が事前に設定済み
Step1:CSVリストの準備とアップロード
- CSVファイルを作成
含めるべき主な列は以下です(環境設定により異なります):Email
- CompanyまたはRelationshipの
GSID
※プログラムのEntityをカンパニーにする場合Company GSID, リレーションシップの場合Relationship GSIDが必要です。 - 任意の属性(例:Segment, Region, Renewal Date など)
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Journey Orchestrator > Sources に移動
Gainsight メニューで Journey Orchestrator → Sources を開きます。 -
新しい「List」ソースを作成
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Create Source」 > 「CSV Upload」 を選択
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CSVファイルをアップロード
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項目を Gainsight のフィールドにマッピング(例:Email → Person.Email)
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「Validate & Save」して保存
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⚠️ 注意点:
アップロード時に「GSID」がない場合は、「Email」などのユニークキーを使って人物データとマッチさせます。
マッチできない行はスキップされます。
Step2: Program(Journey)を作成
- Journey Orchestrator → Programs → Create Program
- Program Type は “Trigger CTA” または “Custom” を選びます。
- Name や Description を入力。
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Source の設定
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ソースタイプとして「List」を選択
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先ほどアップロードしたCSVリストを選びます。
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Step3: CTA発行のアクション設定
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Program Flow(Canvas)を開く
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「Add Step」 → 「Action」 → “Create CTA” を選択。
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CTA詳細を設定
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CTA Type:例 “Risk”, “Renewal”, “Adoption” など
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Reason:例 “Low Usage”, “Renewal Upcoming” など
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Playbook(任意):タスクを自動生成したい場合に指定
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Owner Field:CTAを誰に割り当てるか(例:CSM)
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Priority / Status なども設定可能。
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Dynamic Tokens(任意)
CTA名やコメントにCSVの列データを差し込みたい場合は${FieldName}
形式で利用可能です。例:
CTA Name: 更新確認 - ${CompanyName} Comments: 現契約の更新日は ${RenewalDate} です。
Step4: テスト&実行
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Preview Segment で対象件数とデータを確認。
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Test Run(オプション)でCTA作成動作を検証。
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問題なければ Activate Program。
Journey Orchestrator がリスト内の対象に対してCTAを自動発行します。
作成されたCTAは Cockpit で確認できます。
💡補足ヒント
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大量リスト(数千件以上)を扱う場合は、アップロード後に Segment(Dynamic List)化 して管理すると便利です。
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再利用したい場合は、Programを「Clone」して新しいCSVに差し替え可能。
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エラー発生時は Program の「Execution History」タブで詳細ログを確認できます。